第6回 「ピンワークについて」 

第6回 「ピンワークについて」 _e0081463_1837059.jpg

第6回 「ピンワークについて」 _e0081463_18371930.jpg

第6回 「ピンワークについて」 _e0081463_18373134.jpg

第6回 「ピンワークについて」 _e0081463_1837993.jpg


『ピンワーク』ってご存知ですか?

空間デザインの一種で、よくショーウィンドーの装飾などでつかわれているのを目にしますネ。

商品を引き立たせる為にさまざまな道具をつかってディスプレイして、私たちを楽しませてくれます。

学校の授業では、サテン布を使用して実習をしますが、洋裁のようにはさみで裁断したり、針で縫合したりせず、ピンのみを使って形にします。

ピンワークのテクニックばかりだけではなく、バランス感覚を養い、豊かなデザイン表現できることが最終目的です。

詳しくは、二葉ファッションアカデミーの一日体験入学のページをご覧になってみてください。もれなく、私の素顔を見ることもできます。

とは言うものの、伝わりにくい部分がある・・例えば、みなさんが幼い頃、砂遊びやねんど細工をして遊んだ事あるでしょう。

完成図を予想しないで、ただひたすらに、わき目もふれず無心でカタチにして遊んだでしょ?

『ピンワーク』は、それを布に置き換えたと思っていただければ分かりやすいかと思います。布遊びと言ったところでしょうか。

私がみなさんと同じ学生の頃、ピンワークと出会って大変驚いた事を思い出します。まるでマジックのように一枚の布が目の前で、みるみる形になって行くことに感動し・・・それ以来、いまに至るまで『ピンワーク』に魅了されつづけています。

その時のコンディションにもよりますが、2度と同じ作品が出来ないといった潔さにも、こころ惹かれます。

作業は相当の集中力が必要とされるため、仕上がった後は疲労が襲ってきます。

しかし、これもまた心地よく、何ものにも変えがたい爽快感です。毎回、学生達の個性豊かな表現力には、驚かされるばかり。

やはり、土台がしっかりしているからこそ、木が育ち→花が咲き→実がなるように、モノつくりの基本である洋服の構造を知っているからこそ応用ができる。素直に自分表現している人は、いつか必ず道は開けると私は信じています。

信念をもちつつ他者を認め、多くのモノに触れ、その中で自分に必要な事柄を取捨選択して、良いものだけを吸収して育って欲しいと思います(親心)。

なんでも構いません。何か1つ、他には負けないものを身につけて、プロになってください(熱)。
by ffashion | 2005-12-08 00:00
<< 素材探し ☆日本一記念のお菓子 >>