「オーダーメイド」という響きは、とても極上の響きをファッション大好き人間には与えてくれますが、「オーダーメイド」による設計の仕組みを理解することがとても大切です。
「オーダーメイド」はお客様の身体的特徴を採寸したうえで、設計をするので袖丈とかスカート丈等については、とても有益なシステムです。しかし、着心地だとか、着易さだとかは、衣服を設計する上で、採寸したデータという客観的寸法を基準とはしますが、そこにはあくまで設計者の主観的寸法が加味され、それが衣服の着心地になってきます。 ですから、設計者の加味した主観的寸法が、お客様にとって合わない場合もあるわけなのです。 トライアスロンのスイムパートで着用するウエットスーツは、競技用衣服という、着用目的が「より速く泳ぐ」という客観的視点の為、加味される主観的寸法が少ないようですが、それでも設計者の主観的寸法が加味されます。 つまり、「オーダーメイド」と名がつくものが何でも素晴らしいというわけではないと思うのです。もちろん「オーダーメイド」のシステムそのものを否定しているわけではありません。ただ、衣服を購入する場合「オーダーメイド」だから絶対良いものなんだという思い込みはやめて、「オーダーメイド」というシステムを用いて衣服を設計しているメーカーなりブランド力をしっかりと見極めることが大切だと思うのです。 みなさんは、どう思われますか? PS.これが掲載されている頃には、学生はヨーロッパ研修旅行から帰国しているはず。 パリのシャンゼリゼの電飾は、今年もキレイだったのでしょうか。
by ffashion
| 2005-12-26 00:00
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