第59回 「もうすぐひな祭り」

第59回 「もうすぐひな祭り」_e0081463_18251812.jpg

3月3日は女子の節句、5月5日は男子の節句、4月4日は中子の節句!?と、子供の成長をお祝いする行事が目白押しです。『桃の節句』は1700年頃(江戸元禄)からの習わしで、その昔、雛型の人形を川に流して無病息災を祈ったのが始まりだとか。日本橋大通りでは『江戸の雛市』が軒を並べ賑わいを見せていたのだそうです。時代と共にそのカタチは変化しますが、やはり今でも決め事に沿って飾られていますよね。そう言えば幼い頃、仲良しの久美子ちゃん家には15段飾りがあって、うらやましかったなぁ。我が家も女の子2人いるんですけど・・・雛人形ではなく“ケース入り藤娘”でごまかされて育ちました。「節句を過ぎていつまでも飾っていると、嫁に行き遅れる」と嫌な言い伝えがありましたね。そう言えば実家の藤娘、年がら年中飾りっぱなしだわ!!!・・・ま、良いでしょう。先日、駅前のユザワヤにて『雛人形フェア―』をやっていましてね、催事会場をちょっと覗いて来ましたら、ひな壇飾りがドバァ~。『お顔交換サービス』と面白いサービスありまして、10種類の中から好みの人形の顔を選ぶシステムで・・・へぇ~です。ってことはさ、本来決まっていた顔と身体がチグハグだったり、はなはだしい時は殿と姫の顔の雰囲気が違ったりするわけ?人形だけど、なんだか気の毒・・・と思いながらも、チラシのセレクト雛の顔をはさみで切り取り&組み合わせ、ひ弱な殿の顔に強そうな顔の姫の組み合わせで“カカア殿下夫婦”や、勇ましい顔の殿に大人しい顔の姫で“酒乱DV夫婦”などと、お下劣な妄想をしておりました(どうもすみません)。壇飾り下段に烏帽子をかぶった3人衆が座ってますでしょ。お顔を良くご覧下さいませ(^o^)丿この近衛兵は三人上戸とも呼ばれ、泣く・怒る・笑うを表現しているんですって。そしてもう一つ、三色の菱餅。紅=桃の花、緑=草もち、白=白酒と重ねの色目に決まりと意味がちゃ~んとあるそうです。新しいことばかりがGoodではない、伝統を忠実に守って行くとこも大切なこと。そして“幸せ”を受け継いで後世に残して行くんだなぁ。もうすぐ、春♪すべての人にハッピーがやってきますように。
by ffashion | 2008-02-28 00:00
<< 手工芸展 第36回ファッション画&手工芸展報告 >>